お粗末な国会討論

管さん(民主党)が自衛隊のイラク派遣について小泉首相にカンカンになって食い下がった、「自衛隊をアメリカも認める戦闘地に自衛隊を派遣するのは憲法違反であることは疑いの余地のないこと。小泉首相は責任をとって辞任すべきだ」と。

首相いわく、「私は自衛隊のイラク派遣は憲法違反とは思いません」、、で議論にも討論にもならない平行線。何故日本の国会はこういうお粗末というか馬鹿馬鹿しいことを繰り返すのか。それはイラク問題の「基本を忘れている」からである。そもそも自衛隊のイラク派遣問題は「小泉首相が、理由なき米英のイラク侵略(米国は公式に"Iraq Invasion"と認めている)に賛成したことに起因している。自衛隊のイラク派遣の合憲、違憲の議論は、米英の対イラク先制攻撃に日本は賛成するのかしないのかの時点で議論すべきこと。日本は賛成した。

日本が米英の対イラク攻撃を認めたことの意味が全く理解されていない。その意味するところは、1)日本はアメリカが自ら「侵略」と認める対イラク攻撃を支持したー米英の侵略支持、2)1974年12月14日国連総会で満場一致で決議された「侵略の定義」第6項(第三国侵略のため他国が自国領域をしようするのを許容する行動)によって、日本の米軍基地から米軍がイラク攻撃をしたのだから、日本はアメリカと共に対イラク侵略国になった、ことである。

日本は、小泉首相がブッシュ大統領に米英の先制攻撃を支持し、その後米英が実際にイラク攻撃の一部を日本の米軍基地から行った時点において日本は公式かつ正式に対イラク侵略国になったのだから、菅さんが国会で示したように自衛隊は連合国軍(侵略軍)に登録されているのである。

今頃「憲法違反だ」など100年遅い!こんな程度の野党では小泉首相がアメリカの指示通り何でも「ハイハイ」になるのは当たり前!

無法な「なし崩し」の積み重ねでアメリカにへつらいながら、国民には大きな顔をするのは実に醜い。また小泉さんをけなしてしまった。

(2004年1月26日)