第345号  (2006年03月02日 国会議員号)

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災いを福にできなかった民主党

本日、私のHP(http://chokugen.com)「増田俊男の世界」の「愉快な暴言」欄が大変評判になったので、「時事直言」としても流すことにしました。あくまでも「暴言」ですのであらかじめご承知ください。

永田議員と前原代表は子供騙しの国会バカ発言の責任を全く取っていない。永田議員本人の議員辞職と前原氏の代表辞任は当然である。それを国会のことだからと野田国会対策委員長のみの責任(辞任)にしたのは、国民と国会を愚弄した許し難いゴマカシである。

菅氏と小沢氏もだらしがないではないか。菅氏は前原氏と代表を争った御仁。民主党を思うならなぜこの期に党を刷新して出直さないのか。なぜ党指導体制の交代を行わなかったのか。また小沢氏はなぜこの期に乗じて民主党クーデターを敢行しなかったのか。

何のために民主党に入ったのか忘れたようだ。なぜか? それは党より御身がかわいくなったからではないのか。要するにお二人とももう老骨になったのだろう。民主党には度胸のいい奴(失礼!)はいないのか。若さだけを売りものにする能なしと、屁理屈しか言えない何とか塾の空想家、それに時間稼ぎのチョイの間で首相にしてもらった用なし、自民党を首になったフリーター、自然消滅した党の残党……等々しかいない!

小沢自由党が民主党に入った時の狙いは民主党の乗っ取りであった。その後、小沢氏にチャンスは何度もあったが、動かなかった。もっとデカイことを考えているのかなあ、と思ってもみたが、どうやら間違っていたようだ。小泉首相が「自民党をぶっ壊す」と言って自民党総裁選に出る前、私が小沢氏に会った時、まず自由党を捨てて男一匹裸になって、「自民党をぶっ壊す!この指とまれ」(ある程度指をそろえて新党準備をしておいて)をやれと強くすすめた。やっていれば必ず小沢氏は勝てた。あの時の国民の怒りと自民党議員と党員たちの心中を察すれば「賭け」は成功したはず。小沢氏の賭けに少なくとも新興財閥は支持に回った。小沢氏はあの時、国民不信に陥っていたのだろうか、立たなかった。どうせ駄目元だったのに。

もし民主党が小沢氏か菅氏を頭にした新体制を一夜で作って出直し、民主党独自の予算案でも出して、真っ赤な目をして自民党に食い下がったなら、国民は拍手喝采、形勢は逆転した。民主党は災いを福にできなかった。自民党は自民党で、そんな手に出られたらまずいので、小泉首相は永田氏の議員辞職についても「国民から選ばれた人だからそう簡単に辞任というわけにもいかないでしょう」などと「お優しい」。実は小泉首相も逃げ腰なのだ。「きっちりけじめをつけてやろうじゃあないか」という気迫がない。かわいい子分が痛めつけられたのではないか。どいつもこいつもろくでなし。どうです、皆さん、そろそろ日本をすっきりさせますか?


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発信者 : 増田俊男
(時事評論家、国際金融スペシャリスト)