第465  国会議員号  (2008年04月23日号)

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4月21日私のHP、「増田俊男の世界」:www.chokugen.com の「増田俊男の愉快な暴言」に「日本人はもっとも卓越した民族である」という題で、私の暴論ならず正論を述べたところ、各方面からお褒めのお言葉を賜りました。多くの方から、ぜひ「時事直言」に載せてより多くの人々に読んでもらうべきだ、とのお声をいただきましたので、そうすることにいたしました。

日本人はもっとも卓越した民族!

これは4月16日に行われた講演会の題名です。日本人はよくゾンビ(得体の知れない怪物)とか戦略が欠如しているなどといわれます。国家としても日本は終戦以来アメリカに追従し続けてきたと言っても過言ではありません。日本はアメリカに次ぐ経済大国であるにもかかわらず国際政治、経済にまったく存在感がないばかりか、国内の政治、経済も福田首相の指導力のなさと、ねじれ国家のためもあって低迷を続けています。世界における日本の地位は年を追う毎に低下していると言わざるを得ません。


はっきりしなくてどこが悪いのか

西洋人に言わせると、日本人は白黒はっきりしない。賛成か反対かも即答しない。よく「前向きに考えています」というが、それは契約するということなのか。とにかく日本人は世界に曖昧でずるいという印象を与えているようです。しかしながら「十人十色」というようにこの世の中すべて「いろいろ」です。すべての異なる人々を等しく利する憲法も法律などもあり得ません。それでも世界の国々は諦めもせず時代の変化に追いつこうと憲法改正を続けています。日本ははじめから諦めたかのごとく戦後から今日まで憲法の一言一句変えたことがありません。動物愛護週間中、人々はおいしそうにステーキを食べます。とかくこの世は矛盾だらけで、「人もいろいろ」なのです。何事もそう簡単に1+1=2というわけにはいかないのが人間社会ではないでしょうか。

西洋ではAccountability(説明責任)などといって、わかりやすいということ、理屈に合っていること、数字や法則で説明できることを大事にします。しかし人間には「気持ち」があって、「確かにおっしゃるとおりですが、でも私は、、」などと気乗りがしないことが多くあります。してみると日本人は「ゾンビ」とか白黒はっきりしないといわれますが、むしろ「在りのまま」で「自然」なのではないでしょうか。日本人は戦略が無いとよく言われますが、権謀術数の類については日本はとっくの昔、戦国時代に卒業してしまっています。いまさら同じことを繰り返すほど日本人は愚かではありません。それに日本人は世界一の金持ちですから奪うための戦略などはまったく不要なのです。


顔が語る卓越性

日本人の顔は総じてのっぺら顔で「かど(角)」がとれています。西洋人の顔は生まれたときから定規とペンで描けるように特色がはっきりしています。日本人の顔は筆でなくては画けないように、おおむね無特色です。アメリカは人種の坩堝といわれるように、いろんな人種が混在しています。あの人はドイツ系、この人はポルトガル系などと人種の源がわかります。では何故日本人の顔はのっぺらで無特色なのでしょうか。それは遠い大昔、日本が世界の楽園であった頃、日本列島に個性のはっきりしたいろんな人種が渡り住んで人種融合が行われたからです。アメリカのようにまだ建国後300年にもならない国では多人種が「混在」していますが、日本のように太古の時代からの長い歴史を持つ国ではすでに多人種の融合が完了しているのです。日本は単一民族国家といわれますが、実は多民族融合国家だったのです。7色の光が一箇所に当たると色がなくなるように、日本人はあらゆる人種のIDを持ち合わせているのに、それが表に現れないのです。これが「奥ゆかしさ」の根源でしょうか。西洋人たちもあと数万年すると日本人のような無特色の顔になることでしょう。これで日本人がいかに卓越した民族であるかがおわかりになったと思います。それゆえに、日本は世界から「遊離」しているように見えるのです。



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発信者 : 増田俊男
(時事評論家、国際金融スペシャリスト)