第730号(2012年05月18日号)

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「知恵」=「計算」=「支配」=「摂理」

私は2008年11月オバマ大統領がアメリカの新大統領に選ばれた時、「アメリカの支配者の知恵が、自分たちの嫌いな人種で、自分たちの利益を代表しないオバマを当選させることが計算上自分たちの世界支配にとって最高の選択であると分かった」と言っていると、ある勉強会(東京と中国)で述べたことがある。


アメリカの利益を「世界の富を我がものとし、世界の政治(安全)を支配すること」とするならオバマ大統領の4年間はアメリカの利益を大きく損ねた。
1)2009年7月オバマ大統領はロシアを訪問、メドベージェフ大統領と会談、同年12月に失効するSTART(第一次核兵器削減条約)に代わる新STARTの枠組みに合意したことでアメリカの核技術がロシアに開示されることになり、ロシアから中国に流れることになった。
2)オバマ大統領は中国が中南米、アフリカ等への資源外交を通して鉱物資源や食糧資源の独占を図っているのを放置している。アメリカの世界軍事覇権が途上国の資源や地域インフラに依存していることを知りながら、中国の支配下になろうとしている現実を無視しているのである。
3)アメリカは同盟国イスラエルを公然と抹殺することを宣言し、核開発に邁進しているイランに対して経済制裁のみでイスラエルの専制攻撃を止めようとしている。「攻撃は最大の防御」をアメリカのイラク攻撃(2003年)では正当化し、イスラエルには正当化しない。
4)1971年ソ連がアフガン侵略の目的はカスピ海周辺の原油の太平洋(カラチ港―パキスタン)まで最短距離で運ぶ通路を確保する為であった。ブッシュ大統領がアフガンを軍事攻略した目的も全く同じで、アフガン攻撃前のタリバン政権にパイプライン敷設の交渉役であったカルザイを大統領にした。ところがオバマ大統領は多大の犠牲を払って得たアフガンを投げ出してしまった。
ブッシュ前大統領は、オバマ氏はタリバンの亡霊だと言っている。
5)ブッシュ前大統領がロシアの軍事覇権を未然に防ぐためチェコとポーランドにミサイル防衛システム(基地)を設置することを決めていたのを廃止し、ロシアに対欧州軍事覇権のフリー・ハンドを与えた。
以上のようにオバマ大統領はアメリカの政治力を極度に低下させたことからアメリカに残された復権の選択肢は「実力行使」(戦争)しかなくなった。
このようにオバマ大統領は見事に役割を果たしたことになる。
アメリカに致命的な大統領でも、アメリカの次なる世界支配にとって計算上は立派な大統領なのである。
世界経済も計算上理想の方向(大暴落)へ向かっている。
「支配とは生命の摂理である」ことを総ての知識や理念を超越して常に生命の基本にしておく必要がある。


では何故私は「金環日食」の日(21日)に「実践経済セミナー」をするのでしょうか?


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