宴の終わり！

「豊作」を願って「お祭り」が行われ豊作でない年の祭りは冴えない。
お祭り（政治）は豊作（経済）次第である。
「命あってのモノ種」と言われる。国民の安全が第一であり、政治の第一の使命は国民の安全を守ることであるとも言われる。しかしそれは国民の命が存在していることが大前提である。命を守る前に必要かつ十分なる条件は人間の食、動物なら餌、すなわち「経済」（資本）の確保である。
資本主義とは資本を正義とし、人間の生命存続の原動力である「欲」と欲の拡大に適した考え方である。資本主義は返礼を求めず奉仕する愛や人間性とは正反対な考え方である。それどころか合法的であれば騙してでも他人の財産を奪うことを良しとする。
人間は欲を増幅しながら欲の実現を繰り返し、今日の繁栄を築いた。
そして今豊作（成長）続きの宴が終わろうとしている。
過去を思えば信じられない今日の豊作に人は豊作感を失った。
幼い頃おばあさんからウサギが餅を搗（つ）いていると言われて眺めた月に人間が行けるとは夢にも想っていなかったのに、今や長距離海外旅行並みになろうとしている。
経済成長の波に乗って、欲を膨らまし、実現を繰り返して今日まで来た人間の欲が行き先を失った。
しかし人間の本能である欲の行動が止まることは無い。
今度は欲同士、人間同士の奪い合いの始まりである。


新しい時代とは今まで人間が歩んできた道ではない！
これから来る明日は、過去の統計、法則、経験で判断できるものではない。
新しい人間の欲の執念が今まで人類が経験したことのない世界をもたらそうとしている。それはおそらく「壮烈な世界」になるだろう。
非成長時代の財政赤字の連鎖を通貨増刷競争で救おうとする愚かさの断末魔が見えてきた。


ここらで頭に新たな世界に通用する法則をインプットしなくてはならない。
これから始まる「増田俊男のインターネット放送」をお見逃しなく。
「ご案内放送」を更新しました。
では10月20日にお会いしましょう。