第830(2013年5月17日号)

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「小冊子Vol.46」の発送は「5月20日」になります。

金価格暴落と株価の行方

4月12日(金)と15日(月)の2日間でNY金(CMX)は200ドル以上下げ、1,370ドル台まで下がり、その後一旦半値まで戻して1,470ドルになったが、昨日CMXの金価格は再び暴落時の1,370ドルまで下げ、若干戻している。
1,470ドル前後まで戻した時点で、「ここ一番!」と「小冊子」の愛読者と「増田俊男の目からウロコのインターネット・セミナー」の視聴者の多くの皆様から、「金はこのまま上昇するのでしょうか」という質問がきた。
私は「金価格は今後1,370ドルまで下げた後、さらに若干下げる」と答えてきた。
ところが私の言った通り、昨日(NY時間16日)NY金は20ドル下げ暴落時の1,370ドルまで下げ、その後若干戻している。


前回の小冊子(Vol.45)で説明した通り、欧州経済のリセッション続きで下がるはずの欧州共通通貨ユーロが上がり、超金融緩和で通貨価値が下がっているのだから当然上がらなくてはならない金価格が下げ続けている理由を詳しく解説した。


今回の金の暴落は欧州貴族に雇われたヘッジファンドが金塊保有をベースにしている金ETFを狙い撃ちにしたものであることも前回と今回の小冊子で説明している。
本日の「ここ一番!」でアドバイスしているが、金の買い時はもう少し下げてからである。


次に株価についても、「このまま上げ続けるのでしょうか」という質問を数多くいただいていたが、”No”と答えている。
ニッケイはまだ2007年の最高値18,000円台まで届いていないから過剰とは言えないが、NY株価は、アメリカ経済ファンダメンタルズが今一つなのに2007年10月の最高値14,200ドル台を超えて15,000ドル台になり、さらに高値を追っているのだからバブルと言われて仕方がない。
これも今回の小冊子で説明しているが、NY株価やニッケイの連日の上げの理由は経済ファンダメンタルズに関わりなく、総てFRBと日銀の緩和資金に連動しているのだから、特にNY株価の上がり過ぎを是正する為必ずFRBは緩和量削減の可能性を口にしてくる。
そうなるとNYから大きな調整に入り、ニッケイにも連動し14,700円台まで下げるだろう。
NYは今15,200ドル台だが調整に入るとニッケイの下げ率より大きく14,500ドル台まで下げるだろう。
今は巨大なバブル崩壊の前夜で、過剰期待を捨てて現実に戻る過程と見るべきである。
私は今までくどいほどアドバイスをしてきたが、「今は売る時」であって「買う時ではない」!


大きな時代の変化と市場の成り行きは今回の小冊子を読んで納得していただきたい。





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