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| 1207号（2017年11月09日号） | |||||
| 増田俊男の特別レポート「トランプの賞味期限」本日発信 協賛金のご支援ありがとうございます。 本日からお約束の特別レポートをお贈りいたします。 先般ワシントンDCでの会議でエジプトが起こした問題の解決等について述べましたが、実は会議での激論を収めただけであって根本的に解決したわけではないのです。 エジプトの外務大臣や軍司令官と私の写真などお見せしましたが、会議が終わってから私は「こういうことでいいですね」と言って肩をたたいたから喜ばれ、エジプトに招待されたのです。 9月25日イラクのクルード自治区（3州）でバルザニ大統領主導でイラクからの独立を問う選挙がありましたが、住民の90%が独立賛成でした。 この選挙の本当の目的は独裁者と言われるバルザニ大統領のさらなる権力の掌握であって本気で独立を狙っていたのではなかったのです。 イラクのアバディ首相、クルードの原油を買ってくれている同じスンニ派トルコのエルドアン大統領、親交の深いイランのロウハニ大統領に事前に連絡していました。 にもかかわらずイラクは政府軍をクルード自治区に侵攻させました。 するとISを敗退させ、領土を倍以上に拡大したほどの戦力があるクルード軍はまるで申し合わせたように10年前の地域に戻ってしまったかと思いきやバルザニ大統領は辞任しました。 さらに国交断絶中のサウジアラビアとイラクの間でアメリカのティラーソン国務長官立ち合いで会談が行われクルード地区の原油開発をサウジが行うことになったばかりか、サウジの不倶戴天の宿敵イランがそれを認めたのです。 小冊子Vol.93で詳しく述べているように2018年アメリカは中東安全保障の為のMETO（中東条約機構）を中東諸国に提示して中東をスンニ派とシーア派に分断することにしています。 9月25日のクルードの選挙を含め中東では「あり得ないこと」ばかりが起きています。 はったりと駆け引きの天才トランプとしたたかなアラビアの猛者との戦いが始まっています。 「トランプ大統領の賞味期限」を決める戦いです。
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