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1212号(2017年11月29日号)
北朝鮮ミサイル別の役割

北朝鮮は約2か月半の沈黙を破り本日未明日本の排他的経済水域(EEZ)にミサイルを撃ち込んだ。
私は本誌維持、発展の為に協賛金のご協力をしてくださった皆様に昨日「増田俊男の特別レポート第二弾」をお贈りしたが、その中で、「北朝鮮は2か月以上ミサイル発射を休んでいるが、それは日本や韓国にアメリカの兵器を買わせる役目を終えたから。しかし中東戦争のきっかけとなるサウジのレバノン空爆がマクロン大統領(仏)の介入(横やり)で出来なくなり、白紙に戻ったので次の手が準備されるまでしばらく北朝鮮に脅威の埋め合わせをしてもらうことになる」(要約)と述べた。金正恩はまるで私のレポートを読んでいるが如く、正に間髪入れず行動を起こしてきた。
今まで北朝鮮のミサイルは何度も日本上空を通過し、日本人に与える脅威度は落ちているので今後は脅威度を増す必要から手を変えてくる。
今回は日本の排他的経済圏(EEZ)に落としたが、今後は徐々に本土へ接近してくる。
時には漁船の被害が出ることもあるだろう。
中国の圧力、トランプの会話への囁きをモノともせず、「肝心な時」に間髪入れず行動する金正恩の政治センスは抜群である。
トランプにとっては最早軍事力行使以外に選択肢がなくなったことになるが、我々シンクタンクが主張してきたアメリカの国益は全く「別にある」ので、北朝鮮に対して一触即発状態は保つが「決して軍事行動は執れない」。
X-Dayがサウジのムハンマド皇太子の政治力学未修得のため延期になったと思いきや即「脅威の間隙を埋める」当たり、金正恩は大した政治家。
スイスという「表と裏の世界の出入り口」で学んだだけのことはある。
「増田俊男の特別レポート第二弾」をお読み下さい。



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