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平成30年度一覧
1287号(2018年11月6日号)
米中間選挙はトランプ共和党の勝ち!
米中間選挙はトランプ政権の信任が問われると同時に下院総定数435、上院の3割33議席が争われる。民主党は政権政党でないので顔がなく、人気俳優など雇ってトランプ批判キャンペーンを展開、反トランプのジョージ・ソロスなど二流ヘッジファンドがNY株価を下げて来た。一方政権政党の共和党にはトランプと言う顔があり、ウォール街の主流がバックに付いている。
トランプの極端な言動に対してまともな評論家の批判が続くのは当然。選挙がいよいよ明日に迫ってくると両陣営は何でもありの激戦となり、有権者の方も興奮してくる。これこそトランプの待っていた瞬間である。トランプは移民問題、人種問題等々で極端な発言を繰り返し、白黒はっきりしていて反発を恐れない。所詮この世は男女で二分、勝者敗者で二分されている。
動物の世界でも食う虎がいれば食われる鹿がいる。農耕文化でなく、カウボーイの撃つか、撃たれるかで出来上がったアメリカは何事も白黒はっきりさせる社会である。日本人のような曖昧さは嫌われる。
「国境を越えてくる奴らは皆殺しにしろ」(殺せとは言っていないと弁解)と言ったり、「俺は白人労働者、中小企業の味方だ」と言って黒人とは決して言わない。「移民の連中はみんな強盗だ」などと言えば、評論家は人種差別、人道無視と言って対トランプ批判轟轟(ごうごう)だ。
だから世論調査をすれば、回答者は人前で人道無視や常識に反する答えは出来ないので反トランプと答えるが、内心ではトランプに「そうだそうだ」と拍手を送っている。「投票は心(気持ち)で決まる」もの!
日本では選挙結果は世論調査の通りだが、有権者が気持ちや気分で決めるアメリカの選挙の世論調査の予想は必ず外れる。

アメリカ人は「成り上がり者」で欧州に劣等感を持っている。だから「欧州の老骨だとか(第二次大戦の同盟国)欧州は敵、(冷戦の敵)ロシアは競争相手だ」とトランプが言うとアメリカ人は良い気持ちになるのだ。
選挙の土壇場まで反トランプ金融グループ(ジョージ・ソロス等)にさんざんNY株価を下げさせておいて、トランプ支持金融グループは10月29日から一気に1,000ドル以上押し上げた。
株価が高騰し始めた10月29日から共和党の支持率が急上昇、民主党が下り坂になっている。(チャートと図参照)
私は2016年の米大統領選について本誌(5月)に「選挙の必要がなくなった」と言ってトランプ勝利宣言をした。中間選挙は決まった行事だから仕方がないからやるだけ。それより選挙後の日米株価について「ここ一番!」に注目したほうが利口と言うもの。





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