第510号(2009年02月23日号)

増田俊男事務所 http://chokugen.com

金利500%の2年定期預金をする時

市場は常にオーバーシュート(過剰反応)するものである。したがって「市場は本来実体経済の尺度にはなり得ない」のである。しかし市場は、「いずれ正常化に向かう」が、やがて過剰化する。市場が実体経済を正しく反映するのは買い手市場から売り手市場に転換する一瞬に過ぎない。Bull Market(買い手相場)ではいかなる情報もPositive(上げ要因)に解釈され、Bear Market(売り手相場)では、どんないいニュースでもNegative(下げ要因)に解釈される。相場で勝つ(儲ける)ために理屈は要らない。

ところで2月20日(金)NYダウ平均は$7,365をつけ、あっさり2008年11月20日につけた$7,552を割ったばかりか、ざら場で2002年10月につけた最安値$7,286に接近した。16ヶ月前に比べれば約半値である。

株式市場の動向が正しいか正しくないかは、まったく投資で儲けることにかかわりのないことであるが、このようにアメリカの株価が下がり続けるのは正しいのだろうか。答えは約80兆円の景気刺激策を実行することはアメリカ経済にプラスかマイナスかを知ればわかる。たとえ金額が十分でなくても、Better than nothing(無いよりはまし)ではないのか。ならばオバマ大統領の財政政策は間違いなくプラスである。しかし株価は下がる。人間にたとえれば大動脈に当たる大手銀行、CITIやBank of Americaの救済はマイナスなのだろうか。とんでもない、大プラスである。しかし株価は下がる。株価と市場は正しさとは無縁の存在であることがわかる。市場の鉄則は「上がり過ぎて、下がりすぎる」ものである。その極端な市場の上下運動のおかげで国民の資産が増え過ぎ、消費が膨らみ、企業業績が上がって大好況になったり、今度は破綻する寸前まで資産が減少し、消費減退、企業業績は地に落ち、大不況になったりするのである。経済が市場を動かすのではなく、まったく「いい加減」としか言いようの無い市場が経済を支配しているのである。

さて、先にDay traderになる必要は無いと述べたが、「わけのわからぬ市場」で取引していると、やがてすべてを失う。今が底であろうと無かろうと、2002年10月の最安値の手前まで来たのなら買うべきではないのか。

買ったら最後、今後上がろうと下がろうと2年以上持っていればいい。5割や6割の儲けで喜ばず、300-500%になるまで株のことは忘れていることだ。

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