第719号(2012年04月05日号)

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金融バブル崩壊はまだ先!

今朝のラジオ放送でもお答えしましたが、ここのところNYダウやニッケイが急落したことから、いよいよ「金融バブル相場の崩壊か」と考える人が増えてきました。
放送では「そんなことはありませんよ」とお答えしておきました。
前回の本誌(4月3日号)で述べた通り、EUはユーロ圏の数百兆円規模(500兆円を上回る)の債務危機に対してわずか800億ユーロ(約8兆円)の、言わば「見せ金」を5,000億ユーロ(約55兆円)に膨らませてこれからユーロ圏の信用危機のFire Stone(安全網)にしようとしている。
すでに昨日(4月4日)、スペインの国債入札不調でスペイン国債利回りは年初来の上昇となり、今やイタリア国債利回りも上がり始めた。
ギリシャやポルトガルはEFSF(欧州金融安定化基金)とIMF(国際通貨基金)で救済出来たことになっているが(実際は神のみぞ知る)、スペイン国債危機だけでも上記安全網では力不足、イタリアにも危機波及となれば全世界の協力を得ても救済不能!
「ユーロは2009年10月に破綻した」と私は言ってきたが、それは事実であり真実である。しかし市場は、必ず事実認識に戻るのは確かだが、通常は真実とは裏腹に動くものである。(いや動かされるもの)


今年の末までにアメリカを筆頭に、フランス等主な先進国でトップ再選か交代かを決める選挙がある。また日本の衆議院の解散も決まっている。(時期は次回の本誌で予言する)
従って主な先進国首脳は再選を目指し何が何でも株価を上げて景況感を煽る必要がある。その為財政再建より自らの当選を最優先する金融、財政政策が続くので商品価格と債券価格は下がるが株価は下がりようがないのである。


「ここ一番!」の読者には「一カ月かけて上げた分を取り消すには3日もあれば十分」と言ったが、NYもニッケイも数日間で「元の木阿弥」の様相。
ならばここからは売りか?
答え:NO!


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