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平成30年度一覧
1272号(2018年8月27日号)
「下山の哲学」をフル活用するトランプ

私は2005年「21世紀の(政治・経済)哲学」として「下山の哲学」を提唱した。21世紀になり先進国の生活水準はピークに達し、さらなる経済成長は望めなくなった。
戦後のアメリカの世界軍事覇権は中国をはじめとする世界の国々の軍拡で維持バランスが崩れ、維持が困難になった。
世界の軍事覇権は多極化に向かい始めたのである。
経済成長期、世界は成長の糧(パイ)が国境を越えて(共産国でない限り)自由と競争原理に従って分かち合った。(自由貿易・グローバル主義)
生活水準、経済成長、軍事覇権が頂上に達した時、人類の登山は終わり、これからは下山の時代になるのである。
将来マイナス成長が予想され、分かち合うパイが存在しない時代に国体を維持し、国民が望む生活を保証する為に国家のリーダーは何をしたら良いのだろうか。
それは他国のパイ(富)を奪うしかない。
トランプは他国の富を得る為の手段として話し合い(貿易交渉)を捨てて、高関税・保護貿易強行の道を選んだ。
対中貿易戦争と称して中国からの輸入品に高関税を掛け、中国の損をアメリカの利益に変えている。
FRB(連邦準備理事会)の利上げ政策で世界に渡っているアメリカの資金と他国の資金をアメリカに一極集中させている。

トランプは同盟国をことごとく敵に回している。
何故か。
それは同盟国(味方)だと富が奪えないからである。
TPP(環太平洋パートナーシップ)からの離脱やNAFTA個別交渉は他国集団と戦うより一国相手のほうが奪いやすいからである。
トランプはEU(欧州連合)と交渉せず、EUを潰して各国を強制して奪おうとしている。
トランプのあらゆる戦略は「下山の哲学」そのものである。
本誌8月20日号で「トランプはとてつもない獲物を狙っている」と書いた。
「下山の哲学」の提唱者として、
「小冊子」Vol.101で「暴君トランプの世界略奪大作戦」と題して、日本人なら間違いなく寒気がする「トランプの世界戦略の全貌」を明らかにすることにした。



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